不妊症の原因
不妊原因 男女別の割合
不妊症の原因は、女性だけではなく、男性にも半数あると言われています。
女性だけではなく、男性の検査も必要です。
不妊症 原因別の割合
男性因子
①造精機能障害(男性不妊の約8割)
精子を作る力が弱くなることです。
精子の数が減ったり、運動率が悪くなったりします。
1.原因不明(男性不妊の約42%)
2.精索静脈瘤(男性不妊の約30%)
3.その他・・・染色体異常、薬剤によるもの、停留精巣など
② 性機能障害 (男性不妊の約14%)
勃起障害(ED)や射精障害
③閉塞性精路障害(男性不妊の約4%)
卵巣因子
脳の視床下部、下垂体から卵巣への指令がうまく働かなかったり、卵巣そのものの機能が落ちたりして、排卵できない(排卵障害)状態です。
視床下部・下垂体性排卵障害、多嚢胞性卵巣症候群、高プロラクチン血症(乳汁漏出症)、黄体機能不全などがあります。
卵管因子
女性側の原因の中では3割前後と、最も多い原因です。
卵管は卵子と精子の通り道であり、受精の場でもあり、1週間にわたる胚(受精卵)の生育をになっている場所で、妊娠にとってはとても重要な臓器です。
卵管が詰まったり、閉塞することにより不妊の原因となります。また、卵管周囲の癒着により、排卵した卵をピックアップできなくなることもあります。クラミジア感染や子宮内膜症などが原因と言われています。
子宮因子
受精卵から育った胚が、着床し発育する場所です。
子宮の形態異常、子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、子宮内膜の炎症(慢性子宮内膜炎)
子宮頸管粘液分泌不全(円錐切除など手術後)などがあります。
免疫因子
精子に対する免疫反応により、男性は精子減少、無精子症となったり、女性は精子運動や受精に対して障害となります。
子宮内膜症
骨盤内が癒着したり、サイトカインなどの生理活性物質により、卵子や精子、受精卵の質へ影響すると言われています。
原因不明不妊
妊娠できない原因を特定できないものですが、卵巣予備能の低下が最も大きいと考えられています。