医師紹介
女性の身体は、年齢やホルモンと共に、ダイナミックに変化します。身体のライフサイクルに合わせて活動したり、妊娠・出産・子育てができればよいのですが、男性中心として作られた社会に合わせたために、心身に不調が起きてしまったり、身体にとってよい時期に妊娠するタイミングを逃してしまったりということがあります。
私自身、女性であることを生かして、女性の役に立つ医師を志したものの、医師の世界は男性社会であり、医師としてキャリアを積もうと思うと、子育てを諦めないといけないというような時代でした。今でも医師に限らず、そういう選択を迫られる女性は多くいると思います。
私自身は、結婚・妊娠・子育てという女性ならではのライフイベントを経験しながら、女性としての人生を送ることと仕事を両立していきたいという思いで、様々な人の助けを借りながら、3人の子育てと産婦人科医の仕事を続けてまいりました。
今では仕事と子育てを両立することは当たり前のような時代になりましたが、逆に以前より多くの立場での責任をまかされることとなり、心身に不調をきたす女性は少なくありません。
そんな心と体が悲鳴をあげている女性に寄り添い、同じ女性の立場からアドバイスできる存在になりたいと思っています。
また多くの患者さんに、「どうして、この病気になったんですか?何か自分にできることはないですか?」といつも問いかけられ続けてきました。正直、西洋医学を中心とした現代医療を行う医師として、症状を軽くするための治療はできるものの、患者さんのその声に応えてあげられないことにずっとジレンマを感じていました。
多くの女性が、自分の身体に向き合い、自分の体調を良くして健康に生きたいと思っておられることを痛感しております。その場限りの対症療法だけではなく、不調の根本原因を探り、病をきっかけに自分の身体に向き合い、より体調が良くなり、自立し自由に生きられるようにすることこそ医師としての使命だと思っております。
この度、自分が育った松永の地で婦人科診療を行うにあたり、地域の皆様へ恩返しをするとともに、その使命を果たせるよう患者様へのサポートを充実させたいと考えております。
女性である自分の身体に向き合い、女性であることを楽しむ女性がもっと増えたら、きっと女性にとって、そしてそのパートナーや子供達、ご家族にとっても、生きやすい社会になると信じています。
全ての女性が、定期的に自分の身体に向き合い、チェックアップ・メンテナンス・デトックスをするのが当たり前の世界を目指しています。
スタッフ一同、診察室でお会いできるのを楽しみにしています。
産婦人科医 小谷 早葉子
略歴
1999年 | 香川医科大学医学部卒業 |
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岡山大学産科婦人科学教室入局 | |
岡山大学病院・岡山赤十字病院・尾道市立市民病院・岡山労災病院などで研修 | |
2012年 | トロント大学マウントサイナイ病院 ウロギネコロジー リサーチアシスタント |
2014年 | 岡山大学病院産科婦人科 医員 |
2015年 | 岡山大学病院産科婦人科 助教 |
2018年 | 岡山二人クリニック |
所属学会・資格
- 医学博士(岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科卒業)
- 産婦人科専門医
- 日本生殖医学会 生殖医療専門医
- 日本女性医学会 女性ヘルスケア専門医
- 日本産科婦人科学会 女性ヘルスケアアドバイザー
- 臨床分子栄養医学研究会 認定医
- 日本抗加齢医学会
- 日本オーソモレキュラー医学会