妊活〜いつ受診したらいいの?〜
「そろそろ子供欲しいな〜」とか
「妊娠はまだすぐじゃなくていいけど、将来的にはしたい。」
「いたって健康なんだけど、自分は本当に妊娠できるのかな?」
と、妊活について考えたり、将来妊娠できるかどうかを心配されることがあると思います。
そんな時、いつ受診したら良いのでしょうか?
実は現在、子供が欲しいと考えているカップルの5組から10組に1組は「不妊症」と言われており、不妊治療を行うカップルが増えています。2017年の統計では、出生児の16人に1人が体外受精によって生まれており、体外受精という治療も身近に感じる人も増えていると思います。
不妊症には様々な原因がありますが、一つは女性の出産年齢が上がったため、妊娠しやすい時期に妊娠できないということが一因です。また、女性だけではなく、様々な環境やストレスの影響により若くても男性不妊の方も増えています。
「まさか、自分はまだ若いし、不妊ではないだろう」とか、「妊活してみて、1年くらいで妊娠できなかったら受診しようかな。」とか思っていませんか?
一般的には若い方の方が妊娠しやすいのは事実ですが、若い方でも様々な妊娠しにくい原因が潜んでいることがあります。
また、妊娠を考えているカップルが6ヶ月から1年夫婦関係を持っても妊娠できない場合に不妊症、と定義されていますが、結婚自体が高齢化している現在、1年待って受診した場合、さらに妊娠しにくくなることが考えられます。
また、「受診したいけど仕事が忙しい。」「自分は早く妊娠したいけど夫が協力的ではない。」と、なかなか妊娠できないことに不安があるのに、仕事や環境を理由に受診を引き伸ばしていませんか?
人生の中で、何を優先するかは、ご本人が決めることですが、女性の妊娠しやすい時期にはタイムリミットがあるのも事実です。妊娠を考えることをきっかけに、ご自身の人生の優先順位を考えてみてはいかがでしょうか?
その際に、自分の身体の状態を知ることは、今後のライフプランを決めていく上での一つの材料になりますし、ご夫婦での対話のきっかけになる可能性もあります。
妊娠自体が今すぐ希望ではない場合や、将来のライフプランを考えるために調べたい場合は、ブライダル(妊活)チェック(自費診療)として検査をすることも可能です。
というわけで、受診したら良いタイミングとは
思い立った時に、すぐです。
厚生労働省から出ている、こちらの動画も参考にしてください。
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生殖医学会より
気になっていらしゃる方は、お気軽に受診してください。
産婦人科専門医 生殖医療専門医 女性ヘルスケア専門医
小谷 早葉子